幕張まち歩きレポート
幕張まち歩き 2017.11.20 参加5名
幕張公民館で「地元学」を続けていらっしゃる加来繁司朗さんの案内で、幕張の北部、武石地区を歩きました。
JR幕張駅の北口、コンビニの脇を入ると、古い住宅街が。迷路のような路地の奥に「鈴の湯」という銭湯の先に、「愛宕神社」があります。千葉常胤にゆかりの神社。石碑には貞永元年(1232年)と彫られています。
その後、広い通りを行くと三代王神社に到着。長い石段を登って広々とした境内に。この神社も千葉氏の守護神がまつられているそうです。神楽殿があります。
また、境内の端の小高い場所は「富士山」に見立てたものです。富士山を信仰の対象として、そこまで行けない人々のために作ったんですね。

三代王神社から畑の中の道を延々行くと、本日の私のお目当て「道しるべの巨樹」があります。樹齢200年は過ぎたと思われるタブの木です。

下の道標(享和3年・1803年)には「下 けみ川上総道」「南 馬加江戸みち」「北 大和田佐倉道」とあり、検見川も幕張もそんな昔からあったのかと驚きます。昔の人は字が読めない人も多かったろうから、この樹は遠くからでも見える目印だったのでしょう。ここで立ち止まった人同士、道を尋ねあったりしたのかもしれません。
木の下には馬頭観音が幾つも並んでいます。周囲の風景も全くのどかな武石地区です。


おしまいに、「真蔵院」を訪ねました。ここはもっと古い立派なお寺です。806年、大同元年開基、建立は建久8年(1197年)。本堂の左奥には美しいポーズの仏像郡が。
長らく千葉に住んでいて、初めてこの地域を歩きました。古い土地柄を感じさせます。
長いこと、あまり災害にも遭わずに、農業地帯であったようです。立派な農家もたくさんあります。
加来さんのお話では、これほどたくさんの史跡があるのに、それぞれの看板などが整備されていない、なかにはボランティアが設置したものもあるそうで、教育委員会のきちんとした整備・保存が望まれます。
まち歩きのコースは他にも幾つもあるそうです。畑コース(子安神社など)検見川コース(検見川神社、検見川送信所跡など)地域の歴史を学ぶきっかけに、また企画します。お問い合わせは、幕張地元学同好会(幕張公民館内)まで。
花見川ネット 宮田